こんにちはnaviです。
今回の記事では低コストで材料を購入出来て、誰でも簡単に作れる『自助具』をご紹介します。
こんな悩みを持っている線維筋痛症の患者様は、多いのではないでしょうか?
線維筋痛症で痛みが出てくると、手や指の機能や操作性が目に見えて低下します。
私も腕から指先にかけての痛みが出現し、つまみや握りといった動作が困難になっています。
このことで困っているのが歯磨きや食事、書字など頻繁に行う動作が負担になっていることです。
薬やリラクゼーションで少しは軽減できますが、即効性はなく完全に痛みが消えるわけでもありません。
また、リハビリなどで改善するにしても、食事や歯磨きが絡む以上時間をかけるのは得策ではないでしょう。
そんな時におススメしたいのが『自助具』です。
今回の記事では自助具の説明と、私が自作して使用している『自助具』を紹介していきます。
この記事で分かること
- 自助具とは?
- 手や指の機能低下におススメの自助具。
- 握りやつまみを補助する自助具の作り方。
画像付きで紹介しているので、
ぜひ最後まで読んでみて下さい。
自助具とは?
『自助具』とは、病気や障害、加齢などにより低下した身体機能や困難になった動作を補うための道具のことです。
食事や入浴、更衣、排泄といった日常生活の多くの場面で困難な動作を補助して、使用者が自立した生活を送れるように調整されています。
多くの場合は医療・介護用品として製品化されているものを、レンタルまたは購入して入手しますが、自作することも可能です。
作業療法士は、自助具の作成を依頼されることが良くあります。
線維筋痛症が原因の動作困難に対して『自助具』は有効か!
結論から述べると『線維筋痛症の症状が原因で起こる動作困難に対して有効』です。
日常生活で困難になっている動作があれば『自助具』の使用はとてもおススメと言えます。
正しく使えば、生活上の負担がかなり軽減出来ます。
線維筋痛症のOTが自助具を作成してみた⁉
「自助具を作成すると言われても、医療・介護用品を自分で作るのは無理そう!」と思う方もたくさんいるでしょう。
ひと口に自助具と言っても色々なものがあり、単純な構造のものであれば簡単につくることが可能です。
この項では、実際に私が作成して使用している自助具をご紹介します。
自作自助具
私の場合は手先から指先の痛みと痺れ、こわばりが強く出現!
手に力が入り難く、摘まみや握りが困難になっています。
そのため、力の入り難さを補うためにスプーンやペン、つえのグリップに滑り止めシートを巻き太さを増しました。
太さが増した分、少ない力で持つことが出来るため道具の操作や動作が楽になっています。
ばっちりハマれば、動作が劇的に楽になる場合もありますよ!
材料
今回ご紹介した自助具の材料は、100均に売っている滑り止めシートです。
スプーンやペン、テープはもともと家にあるものを使用すればOKです。
もしスプーンとペン、テープを購入したとしても400円+消費税なので、ワンコインでお釣りが来ます!
滑り止めシートはサイズが大きいので、色々な自助具を作成するのに使えます。
今回は、ペンやスプーンを紹介していますが、歯ブラシやヘアブラシに巻いても便利です。
また衛生面が気になる場合は、低コストであることを活かして、こまめに交換すれば良いので非常に衛生的です。
作り方
紹介した自助具の作り方はとても簡単です。
100均の滑り止めシートを適度なサイズにカットして、ペンやスプーンの握り部分に巻き付けてテープで固定するだけです。
滑り止めシートを適度なサイズにカットします。
握り部分にクルクルと巻き付けていきます。
最後にテープで固定して完成です♪
力がいらないから、すごく楽になります!
記事の振り返り:線維筋痛症の動作困難に対して自助具は有効
『自助具』の使用は、ケガや病気による動作困難を補助するためにとても有効です。
日常生活で困っていることがある場合は、積極的に使用を検討しても良いでしょう。
また、自助具は低コストで自作することも可能です。
少ない負担で負担の軽減やQOLの向上が見込めるため、作業療法士として自助具の使用はお勧めです。
まとめ
本記事では線維筋痛症による機能障害や動作困難に対して『自助具』が有効であることを説明し、自作した自助具をご紹介して来ました。
健康な時には簡単に出来る動作も、病気やケガをすると困難になることは珍しくありません。
根本的な治療には医療的な処置やリハビリでの改善を目指すことになるのですが、早急に対応したい場合には自助具の利用が非常に有効です。
闘病生活に選択が増えるので、とても効果的と言えます。
簡単に作成できる自助具はたくさんあるので、書籍やインターネットで調べてみると痒い所に手が届くものが見つかるかも知れません。
ただし注意する点として、問題となる動作とその原因をしっかり評価する必要があると言うことです。
問題動作と原因がズレていると、せっかくの自助具が正しく機能しないだけでなく、新たなトラブルを生み出す可能性もあります。
もし、自分で判断できない場合は、担当の医師やリハ職のひとに相談して指示をもらうようにして下さい。
最後までお付き合いいただきまことにありがとうございます。
本記事が、線維筋痛症による動作困難で悩んでいる人のお役に立てば幸いです。
線維筋痛症は長い闘いになることも多いです。
少しでも楽をして選択肢を増やしていきましょう!