こんにちはnaviです。
今回の記事では原因不明の痛みに悩んでいる方に向けて、線維筋痛症のチェックポイントとセルフチェックの方法をお伝えします。
作業療法士として医学の知識を持ち、線維筋痛症患者の私が実際に利用したセルフチェックなので、信頼度は高いと言えます。
3ヵ月以上謎の痛みに悩んでいる方は、セルフチェックしてみて下さい。
こんな悩みを抱えて悶々としていませんか?
naviの線維筋痛症を担当して下さっている医師の話では、線維筋痛症の患者さんは原因が分からない痛みを抱えて病院巡りをしているケースが多いそうです。
その結果、病気の発見が遅れて症状が悪化することも珍しくないそうです。
本記事では3ヵ月以上続く原因不明の痛みに悩まされている方に向けて、線維筋痛症の評価やチェックポイント、セルフチェックに役立つ情報をまとめています。
この記事で分かること
- 線維筋痛症のチェックポイント
- 線維筋痛症のセルフチェックの方法
情報を集めてスムーズな診断を!
線維筋痛症の評価
線維筋痛症は、一般的な検査(血液・尿検査、レントゲン撮影、CTなど)では異常を発見することが出来ません。
このため診断は症状の内容と経過、医師が診断基準・分類基準を用いて行われます。
【1990】アメリカリウマチ学会線維筋痛症分類基準
『18か所の圧痛点』=図の〇のポイントを4kgの圧力で指圧して11/18ヵ所が痛い場合、線維筋痛症の判断基準ひとつになります。
4kgで圧をかけるので線維筋痛症でなくてもそれなりに痛みがあると思われますが、線維筋痛症の私の場合はとても我慢出来ない痛みが走り思わず泣きそうになりました。
【2010】アメリカリウマチ学会線維筋痛症予備診断基準
こちらの評価は、疼痛部位の数と疼痛以外の痛みの程度に合わせて重症度を評価して、それをもとに診断を行います。
私は病院を2か所受診してセカンドオピニオンまで受けましたが、どちらの病院もこの評価は行いませんでした。
集めた情報を総合的に判断して医師が診断してくれます。
圧痛点を押されると尋常じゃないくらい痛い💧
線維筋痛症のチェックポイント
線維筋痛症は慢性的な疼痛を主症状とする病気ですが、他にも様々な症状が出現します。
圧痛点や疼痛と合わせて確認することで、セルフチェックに役立てましょう。
筋肉・骨格・関節に関する症状
線維筋痛症では、原因不明の全身痛が3ヵ月以上続きます。
疼痛は筋肉や関節、関節以外にも頭部・胸部・背部・内臓・口腔・眼球など出現する場所を選びません。
また、安静時には痛みがなくても、指で圧迫したり力を加えると強い痛みを感じる【圧痛】が出現する場合もあります。
特に強く圧痛を感じる部位を【圧痛点】と呼び、その部位と数によって線維筋痛症を評価するポイントになります。
他にも、関節リウマチのように手指の関節が硬くなり力が入らなくなる【こわばり】も代表的な症状です。
痛みとこわばりが同時に出現すると、目が覚めても活動できないことあります。
【こわばり】は1時間ほどで回復する場合が多く、
お湯で温めることでより早い改善が見込めます。
筋肉・骨格・関節の症状
- 疼痛
- 圧痛
- こわばり
筋肉・骨格・関節と直接はかかわりがない症状
全身の痛みと同じ程度に出現する症状が【疲労感・倦怠感】です。
この疲労感は、9割の線維筋痛症患者に出現します。
痛みにより睡眠が妨げられると、ストレスや疲労の原因となる場合があります。
睡眠障害はからだと精神に良くない状態を引き起こすことも珍しくありません。
痛みと合わせて、抑うつ状態になることもあるので注意が必要です。
筋肉・骨格・関節と関係ない症状
- 疲労・倦怠感
- 睡眠障害
- 抑うつ状態
その他の症状
線維筋痛症の症状は非常に多く、上記の症状以外にも注意すべきポイントがあります。
痛みや倦怠感と合わせて症状が出現する場合は、線維筋痛症の評価の指標にしましょう。
その他の注意すべき症状
- 認知機能低下(集中力低下・記憶低下・思考障害など)
- 神経過敏 (吐き気・下痢・知覚過敏など)
- ドライアイ・ドライマウス
- 耳鳴り・めまい
- 筋力低下
- 痺れ
痛みや倦怠感と合わせて上記の症状が続くと
線維筋痛症の可能性が高くなる!
記事の振り返り:線維筋痛症はセルフチェックで早期発見!
線維筋痛症のセルフチェックは、病気の早期発見に役立ちます。
線維筋痛症は、早期に発見して治療を始めることで予後が大きく変わる病気です。
原因不明の痛みが続いて悩んでいる場合は、チェックポイントを確認してセルフチェックしてみましょう。
まとめ
本記事では、線維筋痛症の評価方法やチェックポイントの情報をご紹介してきました。
線維筋痛症は一般的な検査では異常が発見できないため、痛みの程度や同時に出現する症状と医師の評価が診断の基準になります。
初診時には、緊張や疲労から医師に伝えたいことを上手く言葉に出来ない場合も珍しくありません。
出来るだけスムーズに症状を伝えられるように、準備をしておくことが大切です。
自分の状態を正確に伝えるためにも、日常生活での問題点をしっかり確認・把握しておきましょう。
本記事が痛みに悩む人やご家族様のお役に立てば幸いです。
正確に!不足なく‼症状を伝えることが大切です!